派遣オバサンがまとう黒いオーラ|本当にあった怖い話回|職人ちゃん!

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ジブリ,顔なし,橋
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自分の名前を呼ぶ霊の正体とは?

製造系霊能女性の怖面白い話!

今回も、製造業で働く友人の、工場で体験した不思議な話をご紹介したいと思います。友人が働く夜勤の派遣先に、同じ派遣会社から50歳代のオバサンが送られてきたそう。そもそも深夜の時間帯に主婦が働くことはまれだし、他班とはいえ自分がここでは先輩でもあることから、友人はそのオバサンのことを気にかけていたのだそう。

free画像,夜,工場でも仕事がデキる友人は、自分が所属している班に加えて毎日他班の応援も複数掛け持ちしていたため、オバサンに声を掛ける暇がなかった。数週間が経ち、ようやく友人はオバサンに声を掛けることができたそう。

free画像,青色,顔「はじめまして○○です。仕事慣れた?大丈夫?」と。するとオバサンは、自分の名前を名乗って挨拶することもせず、いきなり「機械の操作が覚えられない、教える人が皆違うことを言うから云々」とキレ気味にまくし立てた。友人はドン引きしたものの「班が違うと扱ってる機械もまったく違うからよくわかんないけど、人によって言い方は違っても、間違った操作方法を教えることはないから、その辺は臨機応変に」と返したそう。

free画像,オバサン2人その後、数週のうちに友人が何度かオバサンに声を掛けたのだが、オバサンはデジャヴのように初回とまったく同じ返答しかしなかった。だから友人は、人に聞くまでオバサンの名前を知らなかったし「この人ヤバイ、もう関わるのはやめよう。それに何かこの人イヤ、苦手」と思ったのだとか。

free画像,鏡,女性それからというもの友人は、オバサンの姿を見かけたらさりげなく避け、会ってしまったら挨拶だけして話をしないようにしていた。そうこうしていると、オバサンのよくない噂が耳に入ってくるようになる。オバサンは友人に何度も言っていたことを自班の班長にも言い、ならば機械操作しなくていいと雑用に回されていた。そしたら今度は「やることがなくて暇すぎるから帰っていいですか」と、言い出したそう。そもそも、なぜ機械オペレーターの仕事に応募したんだか。

free画像,機械,オレンジ色そんなオバサンは、様々なあきれた武勇伝を生み出しながらも数ヶ月経っても健在。派遣元の担当者には「派遣先の皆さん優しいし、思ってたより仕事も楽だから絶対辞めません!」と言ったそう。そこで友人はキレた。自分はオバサンの何倍も仕事を任されて毎日ボロボロになって働いてるのに、時給・待遇はまったく同じ。やってらんねー!ふざけんなババア!

いらすとや,怒る女性そこで友人はオバサンとすれ違うのがわかっててあえてルートを変えず、正面切ってムシしてしまった。その時オバサンは、あからさまに挨拶しない友人にハッとなった。その時に友人が見たものは意外だった。

ジブリ,顔なし,海中オバサンの体は、真っ黒というより水墨画のような薄墨色の何かに包まれていた。頭だけ出して、首からすっぽりマントを被ってるような。黒っぽいマントは、ファーのようにふわふわした感じ。熊のような獣の毛がふわふわ動いてるような。何かに取り憑かれているというより、オバサン自らが発しているかのようなイヤな感じがするもの。

free画像,青色,ホラー顔そして友人にムシされたと気付いてキッとなったオバサンの反応に、友人は一瞬ものすごい悪寒を感じた。今考えれば、その一瞬オバサンと友人はリンクし、オバサンの思念が友人に流れ込んでしまったらしい。でもその時の友人はまだそのことに気付かず「こんな自己中なヤツに、こっちが気を遣ってわざわざ居心地よくしてやる必要はない、世の中そんなに甘くないよ」と思っていたそう。

free画像,ファンタジー,ホラーその翌日、友人は仕事が休みでゆっくり睡眠をとり、気持ちよく目覚めたはずだった。なのに目覚めて開口一番「疲れた。死にたい」とつぶやいた。泣きそうになりながら同じ言葉を二度三度つぶやいて、ハッとした。「これ、私じゃない!私はこんなこと絶対思わない!」

いらすとや,体育座りそこで昨日のことを思い出した。オバサンだ!あの一瞬で、あのオバサンがいつも考えてることが私に流れ込んできたんだ。それに、あの黒っぽいもの。死霊だとは感じなかったから、やはりオバサン自身の生霊なのか?オーラというものなのか?いずれにせよ、あれだけ不気味なものをまとってるのは尋常じゃない。

free画像,イラスト,眼鏡女子そして昨日、実はもう一つ不思議なことがあった。友人が憤慨してオバサンをムシしてしまった後のこと。工場内で、誰かに自分の名字を呼ばれた。「○○さん!」振り向くと誰もいない。でも聞き覚えがあるような声で、自分の班か応援先の班長に呼ばれたくらいに思った。なぜなら悪意のない、どちらかというと親しみのこもった声だったから。

free画像,矢印,黒フィギュアそれに班長だと思ったのにはもう一つあり、声に緊張感があったから。常日頃、トラブル処理ばかりさせられてる職制にありがちな(笑)。それが2回あった。その時は、自分が見えてなかっただけで、オバサンに悪霊が憑いていて、それの仕業かなと思ったりもして。でも、オバサンの持ち霊にしては邪気がないから変。じゃ、声の主は一体誰なんだ?

free画像,お香立て,猿友人は、オバサンの嫌な思念を受けてしまったのに気付いたその休日、すぐにセルフ除霊してすっきり復活。それからの日々は、何事もなかったかのようにオバサンに明るく挨拶だけはするようにして、こちらに興味を向けさせないよう気を付けた。もちろん、なるべく遭遇しないよう注意しながら。そして気になるのが「○○さん」と自分の名字を呼びかけた声の主。

free画像,ファンタジー,カラフル空友人曰く後でわかったのだが、それは自分の守護霊だったのだそう。指導霊というのかも知れないが、30~40歳代の男性で、警告するために呼びかけてくれていた。オバサンはヤバイから、これ以上ことを大きくするな。触らぬ神に祟りなしと。オバサンは、友人が思っている以上に闇が深い厄介な人間だったよう。

free画像,仏像加工その指導霊に心当たりはないが、身を挺して自分に警告してくれたのかも知れない。なぜなら自分は霊界のルールは知らないが、生きている人間の名前を呼ぶというのは、もしかしたら霊にとってはタブーなのかも知れないから。

free画像,horror,階段,女児以前、コラム「工場の怪異・霊現象|本当にあった怖い話回|職人ちゃん!」で、友人に助けを求めてくる霊が、己の名前や住所を名乗っていたという話をしたが、その頃から彼らがこちらの名前を呼ぶことは一度もなかった。こちらの名前を知らないはずはないのだが。

free画像,天使,賢者亡くなった祖父母や母も、いつも名前を呼ばない。お前さん、とかあなたとか言ってる。だからもしかしたら、霊界では生きてる人間の名前を呼ぶということは、ルール違反なのかも知れない。もしくは、メチャクチャ霊力を消耗するとか。いずれにせよ、普通は呼ばないのに呼んでくれたってことは、友人がそれですべて察すると思ったんだろうし、そこまでして友人を守ってくれたってこと。

free画像,麒麟,白いそれ以来友人は、指導霊に「冗祐(じょうゆう)」とあだ名を付けて呼んでるそう。小野不由美の「十二国記」に登場する景麒(けいき)の指令で、慶王陽子に憑いてる賓満(ひんまん)。「厨二病の発想だけど」と笑う友人。死者と生者間での名前については、実はまだ知られていないルールがあるのかも知れないと続ける。

ジブリ,千尋と白「千と千尋の神隠し」や「夏目友人帳」や「転生したらスライムだった件」もフィクションにしろ、妖怪・魔物・人間と名前が深く関わってる話だし。誰かわかる人がいたら教えて欲しいわ。あ、でも本当はこういうオカルト的なことって、あんまり考えたくないんだよね。こういう話してると、やたら金縛りにあいそうになるから。もちろんはね除けるけど。

freeイラスト,はてなブルーパンダ今日も買物して駐車場に戻ったら、丁度うちの車の隣に停車させた車がいて。隣だから見るともなく見てたら、50~60歳代の女性が運転席から降りてきて。その人一人だけだったんだけど。入れ違いに私が車に戻ろうとしたら、その隣の車の運転席に、セミロングの髪の若めの女性がちょこんと座ってんの。

free画像,駐車場,スーパー瞬時に、この人生きてる人じゃない!てわかったから、もう完ムシ。気付かれないようビクビクしながら帰宅したよ。だからあんまり、怖い話したくないんだけどね。そもそもこういうことって、感覚的なものだから証明するのは難しい。自分はいつも勘違いだって思うようにしてるけど、残念ながらそれでも否定できないことはある。

free画像,縞模様,2人,靴下「自分が実体験したことなのに、勘違いって思うの?」と私が友人に聞くと「だって、勤め先の食堂でご飯食べてたら、いきなり目の前に首吊りした人がプラ~ンと出てきて、その人のシマシマの靴下が目の前でブラブラしてたらどうする?勘違いだって思わなきゃ、怖くてそこで働けない、働かなきゃ生きていけない。でしょ?ま、それはだいぶ昔の話だけど(笑)」

メンタル強っ!

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