子供の霊・精霊が遊びに来る工場
製造系霊能女性の怖面白い話!
今回は、製造業で働く友人の、工場にまつわる不思議な話をご紹介したいと思います。友人は、いわゆる霊感のある女性。子供の頃から霊が見えて、大人になってからは、よく霊に助けを求められたりしてたのだそう。
でも、助けを求めにくる霊たちは悪さをする悪霊みたいな感じではなく「自分は○○という名前です」とか「住所は○○で、こういう者です」とか「今、こういう場所に埋まっちゃってます」とか、礼儀正しい人が多かったのだとか。
彼女は霊能者ではないものの、自分に出来る範囲で自己流でご供養をしてあげていたのだそう。彼女曰く「あの人らって、私の体調がいい時しか来ないんだよね。供養した後って、メチャ疲れて具合悪くなるの知ってるから。しかも、そこまでしてあげても、何の見返りもない(笑)」
「普通は逆で、体調とかメンタルが落ちてる時に、霊的なものに引っ張られやすいって言わない?」と私。すると彼女は「そんな状態の時に頼ってもムダだとわかってんのよ、彼らは」とケラケラ明るく笑ってました。
そんな彼女が40歳代になると、霊に頼られることがなくなったのだそう。霊が見えることも激減して、代わりに霊の臭い・音・気配に前より敏感になったとか。彼女は「こいつババアだから、もう頼ってムリさせんのはやめよう。て思ったんちゃう?」と。
「それに、そこに霊が居るのがわかっても、昔と違って姿が見えない状態ならスルーするのも簡単、超楽。要は生きてる人間と同じで、イヤな奴を空気ぐらいに思っちゃえば、人間として存在しないもののことを、あれこれ考えなくなるじゃない。ま、実害があればまた話は違ってくるけど」と。確かに。
でも、霊があまり見えなくなった今でも、派遣で行く先々の工場には、大体霊的なものがいるとも言ってました。工場といえば不慮の事故がつきもの。気を付けていても事故にあい、障害を負ってしまったり命を落としたり。そういった人たちの、負の念がこびりついていてもおかしくない場所ではあります。
しかし彼女が感じるのは、またちょっと違ったもの。彼女は、人間の子供や精霊の類いをよく感じたそう。例えば夜勤で夜中の1時頃とか周りに人がいない状況で、子供たちのキャッキャはしゃぐ声が聞こえたり、フワッと風が吹いたり。体をポスポス叩かれたり、服を引っ張られたり。
それは、最初は大人のうめき声や泣き声に似たものから始まるそうですが、彼女が「うわ怖っ!来たな。ムシムシ、聞こえないふり!」とスルーしていると、その後しばらくしたらキャッキャと遊び回る声に変わるのだそう。
そこで私が「何で人間の子供?精霊?」と聞くと彼女は「たぶんだけど、工場っていろんな機械や道具があるじゃない?それって彼らにしたら玩具みたいな面白そうなものなのよ。だから遊びに来てるっぽい」と。
そういえば自分も子供の頃、近所の建設現場で見たこともない機械や道具を使ってる作業員の様子を、ずっと飽きもせず見ていたなーと思ったりして。さらに彼女はしっかり見えていた頃から、妙な悪意の塊みたいなものは近寄って来なかったから、仮にそういうものがどこの工場に居たとしても、私にはわからん。と笑ってました。
「で、その辺にいる人間の子供の霊が遊びに来るのはわかるけど、精霊って?」と聞くと彼女は、「それは、ピンポイントで夢にある神社が出てきて。半信半疑でググってみたら、当時自分が働いてた工場のすぐ近くの神社で。もちろん、そんな神社の存在すら知らなかったけど行ってみたら、そこにその子らが居た。有名な神社とかじゃないし宮司とか常駐してない神社だったけど、神様が何柱もずらっといらして清清としてて美しい。チビちゃんたちは、工場の時とは違って大人しくしててワロタ!」
「神様見たの!?」「まさか!!祠がずらっと並んでて、清らかだからいらっしゃるんだなーて。チビちゃんたちは、人間のような姿形はしてないように感じられた。『妖怪ウォッチ』のキャラ似でもない(笑)。強いて言えば、虹色の火の玉みたいな物体。神社は小さな山になってて古木や岩がたくさんあったから、それらの精霊だったっぽい。もしくは眷属(けんぞく)の類いとか」
「ちなみに、今勤めてる工場ではどお?」と私が聞くと。「あー、そういえば。休日出勤した時の真っ昼間、作業着姿の頑固そうなおじいちゃんが、私の横で腕組みして私の作業をじっと見てて。あまりにもはっきり見えてたから、知らない顔だなー誰だろ?緊張するなーって思ったんだけど、よく考えたら私の横って人が立てるスペースなかったわ」
「怖っ!」「でしょ?そういうのって何回経験しても、毎回新鮮にビビるよ。ほんと心臓に悪い」
不思議な話があるもんですね。