デキル職人は「なぜなぜ」の人|単なる応援ただのベテラン作業員でいいの?

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トヨタ生産方式「5why」もなぜなぜ!

建築職人の間では、人手が足りず困っている現場へ、応援に行くことがよくあるかと思います。応援は他業種でもありますが、建築現場や製造工場などの場合、作業するという点では同じでも、初めて使う道具や機械に戸惑ったことがある方は少なくないのではないでしょうか。

ところが一日でも半日でも応援作業をやっているうちに、毎日同じ作業をしている人より仕事がデキルようになってしまった、なんてこともあったりして。それは応援作業者が、単に勘がいい人だからなのでしょうか?

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そこで今回は、毎日何年も同じ作業をしている人より仕事がデキルようになってしまう応援とは、一体どんな人なのかを考察してみたいと思います。製造工場内のスポット溶接機に初めて入った応援作業者の話ですが、建設あるいは他業種にも通じるかと思います。

その日、スポット溶接機のベテラン作業員が休みだったため、そこへ応援を入れることにした班長。その機械を初めて操作する入社3年目の応援者に対し、作業手順を丁寧に説明。本人も納得したので作業を始めるよう言うと「ちなみに、どんな時に機械がエラーで止まりますか?」と聞かれたそう。そこで班長は「エラーも色々だから、機械が止まったら自分を呼んで」と答えたと。

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しばらくして、機械がエラーで止まり応援者に呼ばれた班長。異常処置をしてその場を離れようとしたところ「今なぜ機械が止まったんですか?原因は何ですか?また同じ原因で止まった時どこをいじればいいか、今の処置をもう一度見せてもらえませんか?」と。

応援者とのそういうやり取りは、エラーの種類により最初のうち2~3回あっただけ。その後はナシ。結果的に、応援者が出来栄え確認に時間を割いた分、加工数こそベテラン作業員まではいかなかったものの品質に問題はなかった。

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その班長は、生産性・品質が応援により甚だしく低下することがなく、しかも異常処置の呼び出しで自分が時間をとられることがなかったこと、さらに安全面も評価。それと同時に、いつものベテラン作業員は同じ原因で機械が止まろうが、毎度毎度「止まったよ」しか言わない。管理者に処置を丸投げするだけで、今回の応援者のように「なぜ?」がないと気付いたのだそう。

つまり何年も毎日同じ作業をしているベテラン作業員より、たった1日入っただけの応援作業員の方が仕事がデキルというのは、このケースのように「なぜこうなるの?どうしたらこれを直せるの?」という気持ちの有無なのではないでしょうか。作業に対する勘がいい・センスがあるというのも否定できません。が、問題が起きた時やわからないことをスルーしたり他人任せにせず、「なぜ?」と立ち止まれる人か否かなのかも知れません。

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この「なぜ?」の提示ですが、「5why」と呼ばれる、いわゆるトヨタの「なぜなぜ分析」に通じるものがあるような気がします。トヨタの5why=なぜなぜ分析というのは、トヨタ自動車工業の元副社長 大野耐一が提唱した「トヨタ生産方式」の1つ。

ざっくり言うと、現場で問題が起きた際、その根本的な原因をあぶり出すため、質問・答えの1セットを5回繰り返す手法。例えば①なぜ機械が止まったの?/製品の排出異常②なぜ排出異常?/ベルトの回転不良③なぜベルトが回転不良?/ベルトが摩耗してたから④なぜベルトが摩耗?/切粉が付着したから⑤なぜ切粉が付着?/クリーニングしてなかったから。といった感じでしょうか。

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トヨタ式なぜなぜ分析とまではいかないまでも、自他共に「なぜこうなっちゃうの?」を常に投げかけ答えを導く。それは何も考えず、ひたすら作業するより一見遠回り。ですが、多能工と言われるようなスペシャリストは、そういう姿勢の人が多いような気がします。

今自分が出来る応援をしてあげるではダメ? 建築職人の種類や仕事内容は多種多様で、細かく分けると100種類以上もあると言われています。そして...