不動産広告|サービスルーム(S)・DEN ・書斎って実は「納戸」のこと!

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free画像,大書棚,本,人形
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文人の名前〇〇斎や〇〇堂は家や書斎の名!

不動産広告の校正をやっていると、〇LDK+S・〇LDK+サービスルーム・〇LDK+DENといった図面をよく目にします。このSやサービスルームやDENは何かというと、納戸のこと。窓が小さすぎるなどの理由から、建築基準法上「居室」として扱えない部屋が納戸。

現代では、納戸=物置部屋といった昔の民家のイメージとは違い、普通に居住スペースとして使われることが多いかと思います。Sはサービスルームの略ですが、DEN(巣・穴)は納戸というより書斎。とはいえ、どちらも建築基準法上「納戸」であることに変わりはありませんが。

free画像,間取り図,ブルー

ではそもそも書斎というのは、どんな部屋のことをいうのでしょうか。書斎の斎の字には清浄という意味があり、斎宮・斎場・斎食といった言葉に使われています。また斎=房、つまり部屋。ですから書斎とは、心静かに書物と共に過ごす部屋とでも言いましょうか。マイホームでいえば、一家の主が誰にも邪魔されず読書したり書き物をしたりネットしたりする、いわばサンクチュアリのことですね。

昔の文人たちは、自分の書斎や住居の名前を号(ペンネーム)にすることも少なくなく、〇〇斎・〇〇堂・〇〇庵と名乗ったりしたのだそう。私の知識レベルでは、るろうに剣心の「抜刀斎」、くまモンの「小山薫堂」、和菓子の「末広庵」くらいしか浮かびませんが。ていうか末広庵は、もはや人ではない……。

free画像,リビング,畳コーナー

とにもかくにも文人たちにとっては、それだけ愛着があった部屋が書斎。書斎に名前を付け、さらにその名前を号にしてしまうくらいですから。現代人の住宅事情では、納戸を書斎とするのは致し方ないこと。全室フローリングで、リビングやロフトの畳コーナーが和室代わりの時代ですもの。

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