【鳶職】足場の種類全部いえる?枠・くさび・単管・丸太だけじゃない!

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free画像,足場,ブルーシート,高層ビル
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ビケ(くさび)足場|名前の由来が斬新!

建築現場の高所作業に必要不可欠な「足場」。現在主流となっている低中層建築用の本足場は、枠組足場(ビティ足場)と、くさび緊結式足場(ビケ足場)かと思います。ビティにビケとは、何ともまぎらわしい呼び名ですね。

ちなみにビティとは、枠組足場の考案者デビッド・イー・ビティの名前。一方ビケは、“現場を美しく形づくる”という“美形”に由来。くさび足場を開発した大三機構商会(現 ダイサン)が命名したのだそう。自由すぎる……。

free画像,ビル足場,3人

さて、本足場にはこの他にも、スペースが狭かったり設置面が平らでなくても組める、単管足場や丸太足場があります。丸太足場は、鋼材ではなく木材。昔ながらの足場で、部材不足などもあり現在はあまり見かけません。

ところがこの丸太足場、しっかり需要があったのです。例えば東京タワーは5年に1度、ケレン作業後に塗装し直されますが、その際アルミや鋼材を避けて、丸太足場を使っていたのだそう。

free画像,丸太足場

今は絶縁性のあるFRP(繊維強化プラスチック)パイプになったようですが、2007年までは丸太だったんですね。また神社など木造の文化財建造物の修理工事などでは、今でも丸太足場が主流だということです。

ここまでに、枠・くさび・単管・丸太と、【本足場】の種類を4つ挙げました。しかし足場はこれ以外にも、本足場が設置できない場所での支柱足場【一側足場】なら、布板足場やブラケット。【張出し足場】なら、張出し枠組足場や張出し単管足場。

free画像,高層ビル,ゴンドラ足場

機械足場なら、ゴンドラや機械駆動式足場。室内作業に使われる、棚足場(枠・単管)。移動式足場。脚立足場(馬足場)。と、たくさんあります。
これだけ複雑だと、種類を覚えるだけでも大変。しかも建築物のつくりは毎回異なりますから、その都度その現場に合った足場を組まなければならないのです

鳶職人が設置した足場を使って作業する様々な職人たち。安全性はもちろんのこと、彼らが動きやすいかどうかまでイメージして足場を組まなければなりません。建築職人の仕事は大体がそうですが、足場鳶の仕事も、頭脳・経験則・センスが必須!
それなのに、なぜ職人は頭が良くないとか言われてしまうのか、まったくもってナゾであります……。

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