頭を使わずミリの作業をミスなく出来ない!
ちょっとした世間話で、ご結婚は?お相手は何してる人?という質問をよくされます。そんなとき私は、彼は一人親方だと答えるのですが、広告関係の仕事で知り合った人の反応が、いつもおかしい。
大概、えっ、何で?という怪訝な顔をされ、そこで話が終わります。一方、建設や製造の現場で知り合った人たちの反応は「夜寝るの早いでしょw」とか「ケガが心配だね」とか。それって、現場仕事をよく知らない人でも想像で言えること。
なのに、いわゆるホワイトカラーといわれる人たちは、彼が一人親方というだけでドン引き。彼の身体や夜の営みの心配をしてくれる優しさなんて、まったく持ち合わせていないのです。“職業に貴賎なし”というより、自分には出来ないことを出来る人はスゴイというのが私の考え。
IKEAの家具もろくに組み立てられない人間が、家や車などをゼロからつくり上げる人たちを、どうして尊敬できないのでしょうか。建設や製造業は、肉体労働+頭脳労働。そんな当たり前のことを、ホワイトカラーの人たちは知る機会すらないのでしょうか。まったく頭を使わずに、ミリ単位の正確な作業をミスなく出来ると思っているのでしょうか。
職業で人を見下す人は、残念ながら少なくありません。聞いてもいないのに、自分の学歴や職歴を語りだす人とか。そういう人でも、私の実力では到底及ばなかった大学や企業に入ったこと自体は、純粋にスゴイと思います。
でも、自分はスゴイけど他者もスゴイと思えない人間は、きっと恐ろしく窮屈で薄っぺらい“井の中の蛙”。そしてそんな彼らの自尊心の大半が、今ではなく過去の栄光。そういう人生はしんどいと思いますが、いかがでしょうか。