体を動かさないでいると心が疲労してくる!
1日中体を動かしている建築職人。夏はサウナ、冬は冷凍庫の中のような環境で作業するわけですから、肉体の疲労は大変なものかと思います。一方私のように1日中PCの前に座って仕事をしているデスクワーカーは、環境的には非常に恵まれています。ですから、肉体の疲労は少なめ。
じゃあ座り仕事の方が楽かというと、そうともいえません。腰・肩・眼への負担はガッツリありますし、体を動かさずじっと仕事を続けていると、心がとてつもなく疲れてくるのです。よく体を動かしてると余計なことを考えないとか、嫌なことを忘れるとか言いますが、その逆パターン。
なので散歩やストレッチも仕事のうちと考え、なるべく体を動かすよう心がけています。ということは、肉体労働をしている人は心が疲れない?いやいや、当サイトコラム「2次3次の下請け職人がミスを押し付けられないためにするべきこととは?」でも触れましたが、ストレスフリーの建築現場なんて、まずありません。
結局どっちが楽とかしんどいとか、上か下かなんていうのはナンセンス。お互いどんなことをしているのか知らないだけ。そもそも楽して稼げる仕事なんてないのですから。
また、休憩で散歩したりゲームに興じたり寝転んだりしていると、そこだけ切り取って「不真面目な人」扱いされることがあったりします。
しっかり仕事を続けるために、心身を休ませているだけなのに……。その端的な例が、救急隊員などが忙しい合間を縫って飲食する姿を見て、勤務中に不謹慎だと非難する人が多くいるという話。
彼らがどんな状態で仕事をしているのかを知れば、そんなことは言えないはず。知らないという怖さです。よくないことに対して声を上げるのは当然。でもそれが本当によくないことなのかをちゃんと調べ、知るのがまず先。物事の一片だけを見て、思い込みでものを言わないようにしたいものです。