名前の由来は「ニッカーボッカー(ズ)」という英語!
鳶服といえば「ニッカポッカ」。鳶職人はなぜあんなダボっとしたパンツをはくのか、不思議ですよね。素人からみたら“鳶の制服みたいなものだから?ひだひだが邪魔じゃないの?”なんて思っちゃいます。ところがあのデザイン、実は非常に機能性がすぐれているのです。
あのデザインには“脚を動かしやすい・汗をかいても蒸れにくい・ひだが障害物に触れることで危険を感知、回避するためのセンサーになる・ひだの揺れ具合で風の強さを測るバロメータになる”といった働きがあるんですね。
つまり高所作業をする鳶にとって、ニッカポッカは安全対策の1つだったのです。また、米軍などがパラシュート部隊に採用したとされる「パラシュートパンツ」も、ニッカポッカと形がよく似ています。
ですから、迷彩柄などのミリタリーパンツ(パラシュートパンツ)をはくオシャレな建築職人をたまに見かけるのは、そういうことなのかも!?
オシャレといえば、ニッカポッカの丈の長さには流行があるそうで、現在はかなり長めの丈が人気のよう。色柄に関しては、白や紺の無地がステイタスとなっているようです。
ちなみにニッカポッカという名前の由来は、「ニッカーボッカー(ズ)」という英語。オランダ系移民のことをいいます。そして、オランダからアメリカへきた移民がはいていたパンツが特徴的だったため、そのパンツのこともニッカーボッカーズと呼ぶようになったのだとか。
そのニッカーボッカーズが動きやすいことから、ゴルフや乗馬などのスポーツウエアとして普及。ですから野球のユニフォームの起源は、丈が短めのニッカポッカだという説もあるんですよ。
ニッカポッカって、たかがパンツされどパンツなんですね。鳶職人の皆さんは、引き続き安全対策として、ニッカポッカをはきまくってくださいねっ。それに汚れたニッカ姿の職人て、肉食系好きの女子にはたまらないので、ぜひ♪