【ニッカポッカ】はなぜダボダボ?|あの形には危険感知センサーや風速計の働きがある

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名前の由来は「ニッカーボッカーズ」という英語!

鳶服といえば「ニッカポッカ」。にしても、鳶職人はなぜあんなダボっとしたパンツをはくのか、不思議ですよね。素人からみたら“鳶の制服みたいなものだから?ひだひだが邪魔じゃないの?”なんて思っちゃいます。ところがあのデザイン、実は非常に機能性がすぐれているのです。

全体はゆったりとしていて、裾口は風が入らないよう絞ったり、足袋の中に入れたりできるようになっている独特のフォルム。

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あのデザインには“脚を動かしやすい・汗をかいても蒸れにくい・ひだが障害物に触れることで危険を感知、回避するためのセンサーになる・打撲などのクッションになる・ひだの揺れ具合で風の強さを測るバロメーターになる・高所でも体が安定する”といった様々な働きがあるんですね。

センサーとかバロメーターとか眉唾に聞こえるかも知れませんが、危険な高所作業では神経が研ぎ澄まされていますから、普段と違って敏感になるんですね。

free画像,吹流し,風速計つまり高所作業をする鳶にとって、ニッカポッカは安全対策の1つだったのです。また、米軍などがパラシュート部隊に採用したとされる「パラシュートパンツ」も、ニッカポッカと形がよく似ています。

たまに、迷彩柄などのミリタリーパンツ、いわゆる軍パンらしきカーゴパンツをはくオシャレな建築職人を見かけますが、単なるファッションじゃなかったんですね。

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あ、いや、もしかしたら軍パンではなく、「寅壱」のニッカズボンの迷彩柄だったりするかも知れませんが……。
オシャレといえば、ニッカポッカの丈の長さには流行があるそう。現在はかなり長めの丈が人気のようで、ロング丈でいうと種類は約6種。メーカーによって少々違いはありますが、「ロング七分・ロング八分・超ロング・超超ロング・超超超ロング・四超ロング」。超 四回言わんのかいっ!
色柄に関しては、白や紺の無地がステイタスとなっているようです。

free画像,オランダ,風車,チューリップちなみにニッカポッカという名前の由来は、「ニッカーボッカーズ」という英語。意味は、オランダ系移民のこと。そして、オランダからアメリカへきた移民がはいていたパンツが特徴的だったため、そのパンツのこともニッカーボッカーズと呼ぶようになったのだとか。

そのニッカーボッカーズが動きやすいことから、ゴルフや乗馬や登山などのスポーツウエアとして普及。ですから野球のユニフォームの起源は、丈が短めのニッカポッカだという説もあるんですよ。

free画像,野球選手,合成ニッカポッカって、たかがパンツされどパンツなんですね。鳶職人の皆さんは、引き続き安全対策として、ニッカポッカをはきまくってくださいねっ。それに汚れたニッカ姿の職人て、肉食系好きの女子にはたまらないので、ぜひ!

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