寒の水は発酵食品だけでなく木材にも良い|腐りにくく虫がつきにくい!

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木材も寒の雨雪にさらして耐久性アップ!

「寒の水」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。1月初旬の寒の入り(小寒)から2月初旬の寒の明け(立春)の、約1ヶ月の間に汲まれた水のこと。この時期は1年でもっとも寒さが厳しいため、雑菌の繁殖・不純物が抑えられ良質な水になると言われています。

寒の水を使うと腐りにくい・虫がつきにくい・味が良いということで、味噌・醤油・酒といった発酵食品の仕込みに使われるのは有名。いわゆる寒仕込み、寒造りですね。ですがそれだけでなく、木材や縄なども寒の雨雪などの水にさらし、耐久性を高めるのだそう。

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反対に、高温多湿の梅雨時や夏場の雨水にさらすと、木材を弱くしてしまいます。以前「水に浮かべて木を乾かす|木場の水中貯木は木材の乾燥に一役買っていた!」というコラムを書きましたが、それはしっかり品質管理した上でのこと。

つまり木材にとって水は、毒にも薬にもなってしまうという訳です。それは人とて同じ。水分補給に雑菌だらけの水を飲めばお腹を壊し、余計に脱水して弱ってしまいます。またデトックスになるからと過剰に水を摂りすぎると、水中毒という低ナトリウム血症を引き起こす可能性もあります。

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水は木にも人にも良いとはいえ、ケースバイケースだということは知っておきたいものです。ところで寒の水ですが、生前祖母が「寒の水は腐らない」と言って、毎年非常用に保存してくれていたのを思い出しました。おばあちゃんの知恵ですね。

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