食用ツバメの巣は粘度のある唾液でできている!
春の訪れとともに姿を現すツバメ。ツバメは、安全で快適な場所を見付けるとそこに巣をつくり、子育てをします。通常は毎年新しい巣を1週間ほどでつくり上げますが、同じ場所に戻っては巣を補修し、ずっと使い続けるということもするそう。いわば自然界のリフォーム、リノベーションの達人ですね。
ですから、毎年同じつがいが戻ってきているように見えますが、実は結構ちょいちょいパートナーを替えてたりするのだとか。ツバメは幸運の象徴とされてはいますが、結婚祝いにツバメをモチーフにした物を贈るのは、やめておいた方が無難かも知れません(笑)
さて、ツバメがつくる巣の材質は、枯れ草と泥。それを唾液と混ぜ合わせることで、丈夫な構造体にしています。藁などのスサを混ぜてつくる土壁の要領ですね。土壁は調湿性・蓄熱性に優れていますので、ツバメも快適にすごせていることでしょう。
またツバメの巣は、中華の高級食材としても有名。日本のツバメとは違う種類の、アナツバメがつくる巣。材質は、ネットリと粘度のある唾液。空気中に舞っている塵(ちり)や羽毛なども混じっているので、混ざり物を取りのぞいてから調理して食べます。
アナツバメの巣の方は完成までに1ヶ月ほどかかるそうですが、自分の唾液で巣をつくってしまうなんて、地球にやさしい究極のエコハウスですね!