「浮気は男の甲斐性」といえるのは金瓶梅の西門慶くらい!?
女性がよく使う「甲斐性がある」「甲斐性なし」という言葉。なんとなくわかってはいても、はっきり説明しようとすると「……」となってしまいませんか?
ズバリ甲斐性とは、“頼もしい気性”のこと。主に経済面のことをいいます。
ですから、お金にルーズだったりギャンブル漬けのメンズに対して、“この甲斐性なしがっ!”と使うわけです。また感情のコントロールができるできないも、甲斐性のあるなしの判断材料になります。すぐにカーッとなる人は、甲斐性なしということ。
それで手を上げるような男性は、甲斐性なしというより、もはや“ひとでなし”ですね。
ところで、「浮気は男の甲斐性」という言葉がありますよね。これは一般的には、“男性は浮気をする生き物、本能だから仕方がない”。あるいは“浮気の1つもできない男はヘタレ”といった意味で使われるかと思います。
ですが本来の意味は、“浮気とは、財力・精力・愛情の三拍子を兼ね備えた、頼もしい男がするもの”といったところ。
「財力・精力・愛情を妻や浮気相手に十分注いで皆を幸せにできるなら、浮気もアリ」ということですかね。
皆が幸せかどうかは別として、私にはそんな男性は「金瓶梅」の西門慶くらいしか浮かびませんが(笑)
ですから、単に女性にだらしない男子が言い訳として「浮気は男の甲斐性」を使うのは誤用。
そして、浮気をしても許される!?三拍子兼ね備えた人なのに、奥さんや彼女一筋。そういうところがまた、甲斐性がある人だったりするのです。それにしても、誰も不幸にせず、皆を満足させる浮気=男の甲斐性という定義も、なんだかなぁ……。
個人的には、浮気と男らしさのベクトルを一緒にしないでもらいたいですけどねっ。