大工は【シャーマン】木の特性を読む能力が神の依代と対話する力とされた!?

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free画像,日本家屋
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穢れを受ける木造家屋に耐久年数は求めない?

建設作業をする職人は、道具をとても丁寧に扱います。危険なものだからということもありますが、乱雑に扱って材料や造作を傷付けたら一大事だから。もちろん材料の扱いも丁寧で、特に大工職人などは、木材に愛情を抱いているようにすら見受けられます。

当然ながら木は生きていて、伐採され材料に加工されてもなお息づいています。当サイトコラム「大黒柱などの柱や木には神が宿る|現代の建築職人の認識やいかに?」でも取り上げましたが、木や山は神そのもの、あるいは神が宿る依代(よりしろ)。

free画像,切り株,森の中

つまり本来木は、信仰の対象にもなる神聖なものなのです。そういう意識が大工職人にあってもなくても、数十年数百年生きた木への敬意は、彼らから間違いなく感じられます。

さて、そんな職人たちが丹精込めてつくり上げる木造住宅。耐久年数でいうと、2×4工法などだと約30年、木造軸組工法なら100年以上とも言われています。しかしそもそも大昔は、木造建築物に今ほど耐久性を求めていなかったかも知れないのです。

free画像,石造り家,スウェーデン

耐久年数を重視するなら、石を積み上げて家をつくるという選択肢もあったはず。それに伊勢神宮で20年、下鴨神社・上賀茂神社で21年ごとに行われる、社殿建替えや修理にともなう式年遷宮。

これらは建物のメンテナンスだけでなく、穢れを取り除くという意味もあるのだそう。ですから同じく民家でも、そこに住まう人の穢れを吸収した木造家屋は、ある程度の年数が経てば解体し建て直すもの。また、人の穢れを受けてもらうために家屋を木造にする、という認識があった可能性もあります。

free画像,建築現場,木材

そうなると、その建物を作る大工にそもそも穢れがあってはダメ。さらに大工には、神の依代である木と対話する能力も求められる。この木は柱に、あれは梁に床に……といった木の特性を読むスキルですね。つまり大昔の人々にとって大工は、シャーマン的存在に見えたことでしょう。

普段私たちは、ともするとイライラを作業にぶつける、あるいは嫌なことを作業に打ち込んで忘れるといったことをしがち。しかし木材が人の穢れを吸収するものだとしたら、建築職人は、あまり険しい気持ちで作業しない方がよさそう。それにイライラしていると集中を欠くので、安全上も気を付けた方がよさそうですね。

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