機能性は十分だけどオフ感はいなめない……
ジーンズは、元は作業服。19世紀の米国ゴールドラッシュ時に、金鉱採掘者のワークパンツとして、リーバイ・ストラウス社(Levi’s)から誕生しました。
ちなみに、ジーパンとはジーンズを指す和製英語。デニムとは生地のことです。
デニム生地は、破れにくくて丈夫。しかも、熱に強く吸汗性もアリ。また、インディゴは汚れが目立たない。インディゴという染料は、虫よけになるという説もあったりします。
虫よけに関しては、かつて植物を原料とした天然インディゴを使っていた頃の話で、化学合成された現在のインディゴには、当てはまらないかとは思いますが。
米国で人気を博した、作業服ジーンズ。戦後、GHQによって日本にも入ってきました。しかし日本では、ワークパンツとしては支持されませんでした。その理由はおそらく、丈夫だけど動きづらい・洗濯しても乾きにくい・カジュアルファッション感が強く、仕事着に向かない、といったところでしょうか。
ですが近年、多くの作業着メーカーから、動きやすいストレッチデニムや3D裁断のデニムカーゴパンツが販売されています。
カーゴパンツとは、貨物(cargo)船の作業員のワークパンツとして誕生。左右の太もも辺りに、大きなポケットがいくつも付いたズボンのこと。
これらのズボンは、ファッション性も機能性もありますから、建築職人に限らず愛用しているメンズは少なくないようです。
でもデニムパンツはオシャレな分、やはりラフに見えてしまうので、着用するシーンは選んだ方がいいかも知れませんね。
といっているうちに、私もデニムのカーゴパンツが欲しくなったので、作業着のオンラインショップでチェックしたいと思います。ウエストと股下を採寸せねば……(怖)