建設・製造で出世するのはちょろいと思ってる人間は痛い目に合う!

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手よりも口が達者な作業員は出世できない!?

夏以降、60歳代で引退する3人の作業員に遭遇しました。1人は、ムリをしてでも黙々と作業をやり抜く寡黙な人。もう1人は、人当たりもよく真面目。でも、ムリしてまでは作業しない人。最後の1人は、口が達者でボス的存在。作業より人間関係に重きを置く人。

そんな3人に対する周りの反応の違いに、色々と考えさせられました。1人目の寡黙な作業員は、仲間に引退を惜しまれた上、すぐに他社から「うちへ来ないか」と勧誘されたそう。2人目は「いい人だったね。寂しいね。元気でやって欲しいね」という反応。3人目は「正直、いなくなってくれてホッとした」。

現場や会社は違っても、同じ作業員同士。見られていないようでも、周りはしっかり見ているんですね。それと、人間関係はもちろん大事。でも、作業してそれで報酬を得ているプロであるからには、仕事に対して誠実であることが第一。

人間性に問題があるほど底意地の悪い人なら別ですが、とっつきにくい人だからって、仕事に誠実な職人をうとむことはない。自分をギリギリまで追い込んでやるキツイ仕事だからこそ、その人の本質・心根を、誰よりも敏感に感じ取れる。それが職人の世界なのではないかと思った次第です。

建設・製造作業員はガサツ、というイメージがあるのは否定できません。ですが、人当たりがいいとか、口が達者で世渡り上手だからって出世できる甘い業界ではない!口よりも手。繊細でシビアで優しい人たちが、日々納期・工期に追われ、ボロっボロになりながら奮闘しているのが、建設・製造なのです。

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