プロの建設作業員には誰でもなれる!?
私たちは建設作業員のことを、よく職人と呼びます。土木でも建築でも親方でも手元でも、皆同じく職人さん。反対に建設現場では、例えばボード屋・クロス屋・設備屋というように、個々の職種名に「屋」を付けて呼ぶのが普通。解体、はつりもそう。
でも下手に同業者に、自分は職人だと名乗ってしまうと大変。大恥をかくなんてことにもなりかねません。
職人と作業員。一般的には同じ意味に使われますが、実際現場で働く人々にとっては、言葉の重さが違う場合が少なからずあるのです。当サイトコラム「幸田露伴【五重塔】あらすじ|名工が必ずしも名棟梁という訳ではない!」でも書きましたが、主人公十兵衛は、いくら腕が良くても人間性に難があったため、真の棟梁・真の職人とは感じられませんでした。どちらかというと、主人公十兵衛より、源太親方の崇高な生き様にしびれました!
でも結局彼らをプロの作業員や職人とは呼ばず、半人前の「手元」と呼ぶんですよね。
そう考えるとやはり、職人という言葉の重みをずっしりと感じてしまいます。