怒鳴っていてガラが悪いと見られることも!
建設現場で仕事をしていると、近隣住民から苦情がくることがあるかと思います。まず挙げられるのが騒音。法律や条例で定められた作業時間などを守っていても、うるさいという人はいます。
それからゴミ。煙草の吸殻のポイ捨てなどもってのほかですが、きちんと養生していても、木っぱや粉塵で周辺を汚す場合もあります。また、大声で騒いでいてマナーが悪い、という苦情もあると聞きます。
この3つ目の、騒いでいてマナーが悪いというケース。建築職人は、危険な現場で緊張を保ったまま集中して作業しています。ですから休憩中はリラックスして、少々ふざけて騒いでしまうことがあるのかも知れません。
あるいは、こういうこともあります。それは、建設現場は屋外でも屋内でも、機械の音がうるさい。普通にしゃべっていたら聞こえない。例えば、高所作業や重機を動かしているときに注意を呼びかけても聞こえてなければ、重大な事故につながります。
だから現場男子は、おのずと声がデカくなる。怒鳴っていて、一見乱暴そうに見えてしまう。大騒ぎしているように見えてしまう。そういうパターンもあるかと思います。私の友人の大工も、現場で作業している人と電話で話すときの声が異様にデカい。
特に笑い声など、100dbくらいはあることでしょう。普通の会話が60dbくらい、現場は90dbくらいかと思いますので……。つまりガラが悪いとかではなく、現場で安全に作業するためには、大声で話す必要があるのです。
とはいえ、実際にマナーが悪い人も中にはいます。それが迷惑行為なら、現場責任者に苦情を言っていいかと思います。当サイトコラム「お金?腹いせ?電動工具などの窃盗を同業者がやるという業界の闇!」で書いたように、あさはかな建設作業員がいるのも事実ですから。
しかし多くの職人は、マナーやルールを守り、きちんと仕事をしています。いつも言っているのですが、建築職人は常に養生。しかもミリ単位の作業をするため、繊細な人も多いのです。以前我が家の修繕にきた職人さんは、食べたお茶菓子の殻も持ち帰ったほど。
そういう気遣いは、私も見習わなければと思いました。建築職人だからどうのではなく、すべてはその人の人間性によるようですね。