一人親方には4つの共通点がある!
建築職人の知人に、一人親方が数人います。10代で就職して数年で独立した人もいれば、十年以上修行して独立した人もいます。中には30代で異業種から転職し、5、6年で脱サラした強者も。
皆それぞれ経歴は違いますが、そんな彼らには、ある共通点があります。それは①仕事の腕が確かなこと②何があっても必ず工期を守ること③人柄が良いこと。つまり年齢に関係なく、信頼がおける人たちだということなんですね。
そしてもう1つ。彼らの共通の悩み、④仕事を頼まれると、ダブルブッキングでもない限り断れない。だから、なかなか休日がとれなかったりします。そもそも彼らは実力があるから独立し、独立後もどんどん実績を積んでいます。
しかし、どんなに信頼がおける職人であっても、仕事を発注する側は、よほどの肩書きのある職人でもない限り、1度仕事を断った人間はそうそう使わない。再度依頼することがあるとしたら、どうにも困ったときだけ。しかも値切る。
それを知っているから、頼まれた仕事は基本的に断れないのです。それだけではなく、相手が困っているなら助けてあげようという気持ちも働くことでしょう。受発注者がお互い上手くかみ合っているようでも、かなりの負担をおっている職人。
実力実績を認め、信頼しているからこそ一人親方に仕事を頼んでいる人たち。なのに1度依頼を断ると“代わりの人間はいくらでもいる”という思考に転じるのはなぜなのでしょうか?自分が優位であるとした、一種のハラスメント?
こういう訳のわからないことは、建設業以外でもまかり通っています。どの業界でもビッグネームなんて一握り。なのにそんな人たちを基準にして、実際仕事をやってもらう有能で誠実な人たちを軽視する。そういうものの見方、そろそろ止めにしませんか?