焼き物【タイル建材】の性能・意匠性・歴史は世界遺産レベル!?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0
free画像,大理石壁,バスルーム
スポンサーリンク
レスポンシブ広告

ガウディの建築物は割れた廃品タイル!

一昔前の、住宅水回り壁材・床材といえばタイル。陶器質タイル自体は汚れにくいものの、目地汚れを落とすのが厄介でした。最近はタイルより、CF(クッションフロア)が主流なのかと思いきや、いかにもな小型のモザイクタイルが少なくなっただけのようです。

内装壁や内床だけでなく、外壁や外床にもタイルはよく使われています。というのもタイルは、耐久性・耐熱性・防水性・メンテナンスのしやすさが抜群。ですから人の出入りが多いマンションやコンビニ、公共施設などの壁床材にもってこいなんですね。

free画像,モスク屋根,ブルー

そもそもタイルの歴史はとても古く、日本で最初につくられたのは飛鳥時代。百済から伝わった技術で屋根瓦などをつくったのが、タイルのはじまりなのだそう。タイルの主原料は粘土ですが、砂漠の砂を主原料としたタイルが、ピラミッドの壁に張られています。そのエジプトのタイルが、おそらく世界最古ではないかと。

このように、イスラム圏では王墓や宮殿、モスクなどにタイルを使い装飾していました。そしてイスラム教の拡がりとともに、その建築様式がヨーロッパや中国へと伝わっていったとされています。今でもトルコや、かつてイスラム支配下にあったポルトガルは、タイルの生産国として有名。

free画像,グエル公園,ベンチ

スペインもタイル主要生産国ですが、こちらはイスラムというより、アントニ・ガウディの「グエル公園」のイメージが強いかと思います。グエル公園と聞いてもピンとこない方でも、廃品の割れたタイルで装飾された、うねうねしたベンチやトカゲのオブジェ(噴水)は、メディアで見たことがあるのではないでしょうか。

ちなみに昔付き合っていた彼が、スペイン通(つう)。“一緒にスペイン行こう”というので、スペイン語を必死に勉強しました。で、“おはよう・こんにちは・こんばんは、のあいさつ覚えたよ”といったら、“そんなの全部hola!(オラ)でいいんだよ。君がいくら勉強したってムリ、ムダ”と鼻で笑われました。

free画像,スペイン,タパス

結局、その彼とスペインへ行くことはありませんでした。でも美食の国で、本場バルのハシゴをしてみたかった……。って、タイルの話はいずこへ???

本物の桜を乱伐するよりフェイクの方がいい…… いよいよ桜のシーズン到来!たかが花、されど花なのが桜。桜にまつわる、忘れられない思い出がある...