【進化する木造建築】防火地域の耐火基準をクリア|木造5階建てビル建築中!

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RC造などを取入れない木造のみの5階建ては日本初!

シェルターが開発した耐火部材「COOL WOOD」が2時間耐火を実現!

2013年といえば、都内を中心に木造中層ビルが次々と完成した年。政府の見解は、東京五輪をふまえて、外国人を木のぬくもりで“おもてなし”。プラス、“海外に国産材を売り込もう!”でしたね。

例えば、横浜の港北ニュータウン「サウスウッド」は、木造4階建ての商業施設。国産カラマツを使用した耐火集成材「燃ウッド」(1時間耐火認定)を、竹中工務店が開発したことにより建築可能となりました。

また、文京区の飲食店「野菜俱楽部oto no ha Café」は、木造3階建て。国産スギを使用した純木質耐火集成材「FRウッド」(1時間耐火認定)を鹿島が開発、住友林業が施工。

銀座2丁目の5階建て店舗兼共同住宅は、1階部分RC造、2階~5階部分が2×4工法による木造耐火建築。国産カラマツの規格材を使用し、三井ホームが施工。その年のグッドデザイン賞にも選ばれました。

そして月日が経ち、2016年12月、ついにすべて木造の5階建て共同住宅が着工されるにいたったのです。
1時間延焼・倒壊しないという耐火基準をクリアすれば、耐火規制のきびしい市街地などの防火地域でも、木造4階建ての建物が建てられます。

さらに木造5階建てを建てるなら、1階部分は2時間の耐火認定取得が必要。木質耐火部材「COOL WOOD」は、この基準をクリア。そこで新潟市中央区の防火地域に、日本初の5階建て木造住宅をつくることが可能になったわけです。

しかも耐火部材に使用する木材は、日本各地の地域産のもので製造できてしまうという点もスゴイところ。加えて、この製品を使えば、建築基準法的には14階建ての木造ビルまで建てられてしまうのだから驚きです。(ちなみに15階以上なら3時間の耐火認定)

さて。山形市の木造建築メーカー「シェルター」が開発した特許製品「COOL WOOD」による、日本初の木造5階建て共同住宅。こちらの建物、2017年8月に完成予定。
今どんな作業が行われているのか、ぜひ現場をみてみたいですね~♪

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