目次
【給料について】
日給/約1万円~がんばった分だけ! 月給/月100万円以上稼ぐ人も!!
人工(にんく)仕事だと日当計算の日給月給制がほとんどですが、一人親方の場合1つの現場をまとめていくらで請けるという計算や、1平米いくらの手間請けといった計算で給料が決まります。
具体的な金額については、仕事内容や職人のスキルによって単価がそれぞれ違いますので、平均いくらと決めるのは難しいです。中には、年収1000万円超の職人もいるんですよ♪
【資格について】
資格は、個人事業者などではなく一作業員なら特に必要のないことが多いです。ちなみに「特別教育」による資格は、ほぼ学科講習のみで終了試験などもありません。現場にもよりますが、これらの教育を受けていない職人にこれらの作業をさせた場合の事業者への罰則が、労働安全衛生法によって定められています。
また、一作業員から作業主任者へのスキルアップ・独立をのぞむなら、「技能講習」による資格あるいは「国家検定(技能検定)」を取得しましょう。
【職人になる方法について】
「○○工務店」「○○建設」といった会社に就職し、社員として見習いからはじめることが可能。現状としては、親の跡を継いだり、知り合いがやっているからアルバイトではじめたというケースが多いようです。
独立を考えているなら、一通りの仕事をこなせるようになるまでに、3年~5年くらいかかると考えておきましょう。
【必要な道具について】
インパクト・腰道具(差し金・スケール・ハンマー・ドライバー)は大方の職人が使っている道具。職種によってこれらの道具に+αされるものを「必要な道具」として記載しています。
鳶職人
仕事内容
建設現場で、主に高所作業をする職人。最初に現場に入る職種で、足場を組む「足場鳶」、鉄骨などを組み立てる「鉄骨鳶」、建物の内部に重量物を据え付ける「重量鳶」(土木系では、橋梁の主桁架設を行う)に分類されます。
必要な道具
シノ付きラチェットレンチ・安全帯
鉄筋職人
仕事内容
建物に合わせて工場で加工した鉄筋を現場に搬入し、現場で鉄筋コンクリートの骨組みを図面通りに組み立てていく職人。
必要な道具
ハッカー・結束線
型枠大工
仕事内容
コンパネ(コンクリートパネル)を加工し、コンクリートを流し込む型を作る職人。土木・建築どちらの需要もあります。SRC・RC・SC造などの現場で働く職人で、一般的な木造大工とは異なります。
必要な道具
丸のこ・コンプレッサー
墨出し職人
仕事内容
施工前の更地あるいは、型枠大工が壁や天井など建物の形を作った後に、測量・墨付けを行う職人。墨出し職人が引いた線が現場の基準となるため、あらゆる職種の職人がそれを指標にして作業をすることになります。
必要な道具
墨ツボ・トランシット・レベル
屋根職人
仕事内容
瓦・スレート・金属板などの屋根を葺いたり、屋根断熱工事などの高所作業を行う職人。金属系の屋根葺きは、外壁工事も行う「建築板金職人」が施工するケースがありますが、中には板金・外壁工事まで行う屋根職人もいます。
必要な道具
たがね・面戸ごて(するめ)
建築板金職人
仕事内容
金属系の屋根葺きや外壁工事を行う職人。雨仕舞い(雨水処理)のスペシャリスト。
必要な道具
つかみ・板金はさみ・板金ハンマー
塗装職人
仕事内容
建物の天井・内壁にペンキを塗ったり、外壁を洗浄して仕上げをする職人。一般的な建築塗装の他に、鉄骨塗装・プラント塗装といったジャンルがあります。
必要な道具
ローラー・はけ
ユニットバス職人
仕事内容
工場などで成型したユニットバス(壁・天井・床・浴槽などが一体になっている風呂)を現場で組み立てて、所定の場所に据え付ける職人。
必要な道具
ドライバー・インパクト
キッチン職人
仕事内容
システムキッチンや洗面台を取り付ける職人。キッチン・ユニットバス職人には、メーカー認定の資格・免許が必要な場合があります。
必要な道具
丸のこ・スライド丸のこ
サッシ職人
仕事内容
ドアや窓の枠・扉・水切り・金物などを取り付ける職人。施設・ビル・マンション・戸建てなど、様々な建物で需要があります。サッシ工法は何種類もあり、現場によって使い分けられています。
必要な道具
溶接機・レベル・トランシット
電気職人
仕事内容
電気の配線をしたり、コンセント・配電盤などの取り付けを行う職人。電気設備の工事は、電気工事士の資格がないとできません。資格は第一種・第二種とありますが、第一種の資格取得には3年~5年以上の実務経験が必要。ですから電気職人を目指す人は、ほとんどが自力ではなくサポート体制がととのっている会社の社員ということになります。
必要な道具
電工ハンマー・ペンチ・ニッパー
設備職人
仕事内容
トイレ・水道の蛇口・ガスコンロ・換気扇・インターホンなど住宅設備全般を取り付ける職人。
必要な道具
塩ビカッター・レンチ・リーマー
配管工
仕事内容
給排水管・ガス管・空調設備などの屋内外配管工事を行う職人。
必要な道具
モンキーレンチ・プライヤー・レベル
軽天職人
仕事内容
壁や天井の下地などを軽量材で作る職人。下地材の鋼が薄くて軽いため、軽い天井を造作する職人だから軽天工と呼ぶのだそう。
必要な道具
レベル・レーザー墨出し器
大工
仕事内容
マンションの場合は、カウンターや扉の枠・引き戸・押入れ・カーテンボックスなど主に木工事を行う職人。戸建ての場合は、家を建てる作業全般。構造材を組み上げる「建て方大工」、造作仕事をする「造作大工」などがあります。
必要な道具
かんな・のみ・玄能
家具職人
仕事内容
造り付け家具の据え付け工事をする職人。建築段階で、あらかじめ壁面などに家具を組み込む作業を専門としており、工房や工場でテーブル・椅子・ソファーもしくは家具のパーツなどを作って販売している家具職人とは異なります。もともとは大工仕事の1つ。
必要な道具
インパクト・丸のこ・スライド丸のこ
置床職人
仕事内容
コンクリートの上に、水平に床を作る職人。
必要な道具
コンプレッサー・丸のこ・レベル
クロス職人
仕事内容
壁・天井のキズや凸凹を平らにするためにパテを塗り、やすりをかけてその上にクロス(壁紙)を張って仕上げるのが主な仕事。
必要な道具
糊付機・地ベラ・撫でバケ・ジョイントローラー
ダイノック職人
仕事内容
ダイノックシートを張る職人。ダイノックシートとは、粘着剤付きの印刷化粧フィルムのことで、内外装さまざまなものへ施工できます。
必要な道具
地ベラ・カッター・プライマー・ハケ
フローリング職人
仕事内容
置床の上にフローリングを敷き詰める職人。
必要な道具
ゴムハンマー・フロアタッカー
タイル職人
仕事内容
トイレ・バス・キッチンなどの床や壁、あるいは外壁にタイルを張る職人。
必要な道具
こて・こて板・ディスクグラインダー
ボード職人
仕事内容
石膏ボードなどを、主に壁や天井の軽量材や木軸下地に張っていく職人。
必要な道具
カッター・ボードやすり
手すり職人
仕事内容
建物に、補助・墜落防止用の手すりを取り付ける職人。アルミや、木・竹・石材などで作られます。
必要な道具
レベル・刷毛
石工
仕事内容
玄関や廊下、マンションのエントランスの壁・床などに石を張る仕事。墓石・仏像・石灯篭・玉垣などの加工を行う職人もおり、活躍の場は幅広い。
必要な道具
のみ・槌(つち)
シール職人
仕事内容
シール職人は、シーリング職人・コーキング職人ともいいます。外壁の目地やサッシまわりのすき間を、シール(ウレタンやシリコン)で埋めて防水処理をする仕事。
必要な道具
ヘラ・コーキングガン
ハウスクリーニング職人
仕事内容
部屋の中を掃除する。お客様に引き渡す前の、一番最後の仕上げ作業をする職人。現場クリーニングだけでなく、賃貸住宅の原状回復などの仕事もあります。
必要な道具
ウエス・ヘラ・ブラシ
左官職人
仕事内容
主にタイルの下地や廊下の下地、コンクリートを平らにならす職人。新築だけでなく、歴史的建造物の修復を手掛ける職人もいます。
必要な道具
こて・こて板
幅木職人
仕事内容
幅木(床と壁の見切り材)を取り付ける職人。
必要な道具
ブラシ・カッター
補修職人
仕事内容
作業時についてしまった内外装の傷やへこみなどを直す職人。リペアには美的センスが活かせるせいか、美大生のアルバイトが多かったりします。
必要な道具
ヘラ・コーキングガン
吹付け職人
仕事内容
発泡ウレタンなどを躯体面に吹付け、断熱工事をする職人。
必要な道具
ウレタン吹付け機・防護服
はつり職人
仕事内容
主にコンクリートを削る・切る・穴を開ける・砕くなどし、建造物を補修したり配管ルートを作ったりする職人。
必要な道具
はつりハンマー・油圧ハンドブレーカ・エアチッパ・防塵マスク
解体職人
仕事内容
主に重機を使って建物を取り壊す職人。解体作業で出たゴミの分別、片付けも行います。安全に効率よく解体するために、建物の構造を知っておく必要があります。
必要な道具
バール・サンダー・ハンマー
鍛冶職人
仕事内容
建築鉄骨鋼材などを、加工・組立て(溶接)する職人。溶接にはガス溶接技能者・アーク溶接作業者・特別ボイラー溶接士ほか、いくつもの資格があります。中でもAW検定の資格所持者は、溶接のスペシャリストとされています。
必要な道具
溶接機・自動遮光溶接面・革手袋
造園職人
仕事内容
樹木や石材などを含め、庭全体の設計・施工・管理を行う職人。庭師ともいいます。一方「植木屋」は、樹木に関する専門家。一般的には、庭木の剪定のみを行う職人です。
必要な道具
木ばさみ・剪定ばさみ・剪定のこ・脚立
PC職人
仕事内容
PC(プレキャストコンクリート)工とは、工場でコンクリートまで打たれた部材を、現場で組んでいく職人。作業には、玉掛けや高所作業車の資格が必要になる場合があります。
必要な道具
レンチ・下げ振り
保温職人
仕事内容
配管やダクトなどに、保温・保冷工事を行う職人。
必要な道具
のこぎり・ナイフ・カッター・電気ごて
揚重工(荷揚げ屋)
仕事内容
石膏ボードなどの資材を搬出入・移動させる職人。
必要な道具
手袋・カッター